上山のヒトを知る
NPO法人英田上山棚田団理事/みんなの孫プロジェクト代表/上山神社 宮総代
水柿大地みずかきだいち
1989年生まれ、東京都出身。
2010年に美作市地域おこし協力隊に就任し、上山地区の棚田の再生を軸に活動。獅子舞や夏祭りの復活、炭焼きの継承など集落の文化を次の世代につなぐ活動も行なう。
上山での実践をもとに他地域の集落の伴走支援や高齢者世帯の生活支援事業にも取り組んでいる。
あなたににとっての上山とは?
ハイブリッドな暮らしの
実験場
観光資源になりそうな棚田や様々なことにチャレンジできる雰囲気はあるが、あくまでも人の暮らしがそこにあることは大事にしていきたい部分。
昔ながらの景色が残る農山村にしては都市部からの距離感や立地もよく、ネット環境や交通インフラも最低限は整っているため、都会と田舎をごちゃ混ぜにしたような暮らしが可能。山頂には温泉施設やキャンプ場もあって、大衆を受け入れる場もありつつ、集落の中では受け入れキャパは小さいなりにより濃い体験ができる環境がある。人、文化、都市、農村、観光、暮らしが混じり合う地域。
上山に訪れたキッカケとは?
気が付けば10年
地域おこし協力隊として上山へ
大学では日本の農村集落でいかにして人が豊かに暮らし続けていけるのかをテーマに学ぶ。机上の学びだけでは現場経験の不足を感じ、2010年に制度発足から間もない地域おこし協力隊(総務省主管)としての地方移住を検討する。当時は受け入れ地域が非常に少なく、唯一農村地域での募集があった美作市上山地区に移住。
当初は自身の学びを深めるために1年限定での移住を考えていたが、1年やそこらで役割を果たせた実感もなく、2年、3年と活動を継続。その過程で上山での暮らしやそこで暮らす人々、年々増えていく移住者や集落への魅力的な訪問者たちに惹かれ、気づけば10年以上の時間を上山で過ごしている。